医療法人社団のう救会-脳神経外科東横浜病院 > 対象疾患/実績 > 脳梗塞

脳梗塞

脳梗塞とは?

脳梗塞について

脳梗塞とは、脳の血管が閉塞して
栄養供給が
絶たれることで
神経細胞が死んで機能を失うこと
です。
脳梗塞が完成してしまうと、
死んだ脳細胞は再生しませんので、
後遺症が残ってしまいます。 

特に脳主幹動脈閉塞症
(脳の大きな血管の閉塞)では、
脳梗塞の範囲は広くなるため、
重篤な後遺症が残り、
身体機能の大幅な低下につながります。
脳の血管は閉塞すると、
即座にその領域の神経症状が出現しますが、
閉塞血管の全ての領域が
すぐに脳梗塞となってしまうわけではなく、
ペナンブラといって血流低下により、
機能は停止しているが、
脳梗塞(脳細胞死)にならずに
済んでいる領域が存在します。

 もし、迅速に閉塞血管を解除して
脳血流を再開させることができれば、
脳梗塞の領域を大幅に減らす、
もしくは全く脳梗塞がない状態まで
回復させることが可能です。

脳梗塞急性期治療の変遷と
最先端治療について

このペナンブラの救済を目指して、
近年の急性期脳梗塞治療は
めざましく発展しました。
脳血管を閉塞させている血栓を溶かして、
血流を再開させる血栓溶解薬として
2005年にrt-PA(アルテプラーゼ)静注療法が
認可
され、
超急性期脳梗塞に使用が可能となり、脳梗塞の予後が大幅に改善されました。

しかし、昨今増加傾向にある、
心原性脳塞栓(心臓でできた大きな血塊が
脳血管に詰まる脳梗塞)などによる
脳主幹動脈閉塞(脳の大きな血管の閉塞)では、
rt-PA静注療法では閉塞血管まで
薬剤が供給されないことで再開通率が低く、
決してよい治療成績ではありませんでした。
また、この治療法には発症4.5時間以内に
治療を開始しなくてはならないなどの
制約があるため、
条件に当てはまらず、
治療に使えなかったりする適応外の
患者さんも多くいらっしゃいます。

そこでカテーテルによる
血管内治療によって、
直接血栓を回収する治療である
血栓回収療法が開発され、
2013年に認可された
ステントリトリーバーによる血栓回収療法
によって、
脳主幹動脈閉塞による
脳梗塞の治療成績は
著しく改善されました。
現在、血栓回収療法は全国に普及し、
閉塞血管の再開通率は約90%まで
劇的に改善しております。

当院でも、この血栓回収療法を
24時間365日の体制で行っており、
100%近い再開通率を達成
しております。
治療開始から再開通までの時間は
最速で10分を切っており、
当院では迅速かつ確実な治療が
可能と考えております。

血栓回収療法の実際について

血栓回収療法は、rt-PAが無効
もしくは適応外の患者さんに
活用できることから、
死亡リスクの高い脳梗塞患者を
救える治療法として期待されています。

血栓回収療法は、
右鼠径部の血管から挿入した
カテーテルで直接血栓を回収する
血管内治療のこと
です。
実際に脳主幹動脈閉塞
(脳の大きな血管の閉塞)を診断した後は、
すぐに血管撮影室に移動して
治療を開始します。
右足の付け根の動脈に
局所麻酔でシース(カテーテルの入り口)を
挿入します。
支えとなるガイディングカテーテルを
頚動脈に留置し、
そこから細かいカテーテルとワイヤーを
使用して血栓閉塞部位まで
到達します。
細かいカテーテルから
ステント型の血栓回収器を
血栓の直上に展開し、絡め取るようにして
血栓を体外に回収します。

また近年では、
吸引型血栓回収カテーテルも発展し、
血栓の近位端に
吸引カテーテルを誘導し、
特殊なポンプで陰圧をかけて
血栓を吸着させた状態で、
同様にして体外に回収する方法もあります。

当院ではこのステントリトリーバーと
吸引カテーテルを併用した方法を駆使して、
良好な再開通率を得ております。

3名の日本脳神経血管内治療学会
専門医(うち1名指導医)が在籍

ただし、これらの治療は、
脳の血管内で器具を操作するため、
血管を傷つけてしまうリスクが常に伴い、
特別な技術が必要となります。
その技術を担保するのが
「脳神経血管内治療専門医」です。
当院には3名の日本脳神経血管内治療学会専門医
(うち1名指導医)が在籍しています。

脳梗塞急性期治療で重要なこと

この治療で一番大切なのは
発症から血流再開までの時間を
なるべく短くすることです。

いかに脳血管再開通治療が発展して、
閉塞血管を再開通させる技術が向上しても、
発症から病院まで到着される時間が
経過してしまい救済できる
ペナンブラがない状態であれば、
再開通治療によって
脳梗塞を救うことはできません。
発症してから治療の時間が早ければ
早いほど救済できる脳神経細胞は増えて、
再開通後の予後は良くなります。

脳梗塞は起こってから時間が過ぎるに従い、
砂時計の砂が落ちていくように
どんどん助けられる脳(脳細胞)が
減ってしまいます。
脳血管再開通療法は1分1秒を争う
時間勝負の治療
であり、
発症後1秒でも早く
当院に到着してもらうことが
とても大切です。

具体的には、
片麻痺(一方の顔面・上下肢が動かない)、
失語(喚語困難、言語理解不良)、
共同偏視(両眼が一方のみを向いて固定する)、
半側空間無視(半分の空間を認識できない)
症状があれば、
なるべく早く(救急車で)に
来院していただくことが大切です。
当院に到着された後は
我々が全力で治療に当たります。

 

Second opinion

納得のいく治療方法を選択するために
セカンドオピニオンも
お気軽にご相談ください

当院ではセカンドオピニオンを
実施しております。
脳血管疾患は一旦起こしてしまうと、
後遺症(麻痺や言語障害)を残し、
普段の生活に支障をきたしていまいます。
脳卒中の家系や、お悩みがある方は、
是非一度専門医にご相談下さい。

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納得のいく治療方法を選択するために
セカンドオピニオンも
お気軽にご相談ください

当院ではセカンドオピニオンを
実施しております。
脳血管疾患は一旦起こしてしまうと、
後遺症(麻痺や言語障害)を残し、
普段の生活に支障をきたしていまいます。
脳卒中の家系や、お悩みがある方は、
是非一度専門医にご相談下さい。

これまで当院で行ってきた
治療症例のご説明

対象疾患

近年、脳疾患の治療と予防には、
技術面で飛躍的な進歩が見られます。
当院の治療内容をご理解頂くために
画像を交えて詳しく解説しています。
また、症例紹介では
最新の情報をお知らせいたします。

診療時間

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9:00~11:30
14:00〜16:30

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※休診日/水・日・祝日
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※救急診療は随時受け付けております。

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